凸庵の生存戦略

とあるベンチャー企業でプログラマをやっていて発達障害(ASD)をもつ私の生存戦略や技術ネタなんかを書いていきます

がんばればできることとがんばってもできないことの見極め方

最近仕事あがりの飲み会が多いため身体がつかれています。。。
今の環境になじめているからなんだろうなぁと思いつつ、家に帰ってから活動することができなかったり寝不足が溜まったりでなかなか負担がかかっているなぁと思っています。

さて、今回はがんばればできることとがんばってもできないことについて書いてみようと思います。
20歳後半になるまで、自分が今できないことはとにかく努力すれば何とかなる!と思いこんでいろいろなことをやっていました。
しかしいろいろやっていくにつれて、少しずつでも改善していくこととそうでないことが見えてきました。

今回はその経験からやっていけば改善していくようなこととそうでないことをどうやって見極めるかを書いていこうと思います。

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想定読者と要点

以下のような方の参考になるかもしれません。

  • 自分ができるようになることとできるようになりたいことをうまくイメージできない
  • いま努力していることが身になるのか否かが気になる
  • 他のひとがどう考えているのかを知りたい

要点は以下の通りです

  • 興味がないことやイメージができないことはできるようにならない
  • 身体的特徴のためにできないことは回避策を見つけるほうがいい
  • いま必要だと感じていることは継続して取り組めばできるようになる

それでは本編スタートです。

わたしががんばってもできないこと

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私ががんばってもできないことにはいくつかのパターンがあります。

メリットや理屈がイメージできないこと

私は、自分が興味を持てなかったり楽しめないことはどれだけ時間をかけてもやれるようになりませんでした。
例えば学生時代に電子回路という教科がありました。私はその教科を赤点スレスレの点数しかとったことがありません。

電気系の分野は理屈が自分なりに具体的なイメージができませんでしたし、それがわかると自分のやりたいこと*1に対してどういうプラス面があるのかもイメージができませんでした。
実際には組み込み系システムの開発をするときなんかに必要な知識ではあるのですが、どうしても興味がもてませんでした。
担当している先生はいい人だったし、この教科に関連する実習なども会ったのですが、結局卒業するまでずっと赤点前後の点数しかとれませんでした。

私の場合、自分にとってのメリットや理屈、実世界でどのように役に立っているのかをイメージできない場合、どうしても身につかないようです。

必要性を感じないこと

20代のころ、話退社将来に向けて勉強していた時期がありました。
例えば投資について*2の勉強だったりこれから流行りそうなプログラミング言語*3だったり、さまざまなジャンルに手を出していました。

しかし、結局のところどれもほとんど身についていません。

当時は必要だなぁと感じて自分で調べ物をしたり本を読んだりしていたのですが、やったことや読んだことがほとんど頭に入ってきませんでした。
将来的には必要だと思っていたことではあったのですが、いますぐやる必要を感じていなかったのでどうしても身が入らなかったのだと思います。
とはいえこのころの経験があったおかげで知識が薄いジャンルについての本を読むのが苦じゃなくなったので、プラスの面もありました。

身体的特徴のためにできないこと

人混みが苦手なのも慣れの問題なのかと思い、一時期自分から人混みに突き進んでいったこともありました。
しかしうるさいし情報量は多いしでまったく慣れる気配はありませんでした・・・。*4

こどものころから日光がとてもまぶしいと思っていたのも大人になれば大丈夫になるのだと思っていましたが、結局いまだに日光は苦手なままです。

現在では人混みは耳栓で回避、日光はサングラスで回避するようになったので比較的楽に生活できています。
このような身体的な特徴のためにできないことについては、何とかしようと努力するのはさっさとあきらめて回避策を探すことが大事なんだろうなぁといまでは思います。

がんばったらできるようになったこと

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何とかできるようになるよう自分なりに試行錯誤することでできるようになったこともいくつかあります。

それらはざっくり以下のパターンだったと思います。

やれるようにならないと生きていけないと感じていたこと

私にとっての人付き合いやタスク管理なんかはこのパターンでした。 特に人付き合いについては就職してから見つかった緊急の課題でした。

特に人付き合いについてはどうにも周りと合わないし日常会話もできない。でもやれるようにならないとこの先仕事をしながら生きていくことができないと強く感じていました。
そのため、さまざまな本を読んだり試行錯誤や内省を長い期間継続していました。
10年くらいかかりましたが、ようやく自分なりの人との距離感や自分のキャラクターを確立できるようになってきました。

今でも苦手意識はありますが、やらなければ生きていけないと感じているので今後も継続していくのだろうと思いますし、できないとまた生きていくのが辛くなるのだろうと思います。
このあたり回避策を持っている方は回避するのが上策だと思いますが、それがない自分は苦手だろうが何だろうが自分なりのスキルを身に着けるしかないとあきらめているので継続して取り組むことができているのだと思います。

いま必要なこと

プログラマとして仕事をしていると、いま自分が知らない知識や技術を使ってある期限までに開発を終わらせなければならないことがよくあります。 自分もその開発に最初から携わっている場合には他に方法がないことがわかっているので、必死になってその知識や技術について情報を調べます。

こういう時に調べたことや学んだことは復習をしなくてもスッと自分の中に入ってきて、そのあともずっと覚えていることが多いです。

だいたいの場合多少遅れたりはしますが、それまで知らなかった知識を身に着けながらなんとか開発を終えることができています。
自分の興味が一致していて、いま必要だと感じていることはものすごく効率よく学ぶことができるようです。

この事実に気が付いたので将来のために必要になりそうなことを勉強するのをやめて、役に立つかどうかはともかくいま興味があることを勉強するようにしています。

クロージング

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いろいろ書いてまとめてみると、結局のところ自分が必要だと思えたり具体的にイメージできたり興味があることなんかはがんばればなんとかできるようになった印象があります。
具体的にイメージできなかったり興味がなかったり、自分で必要だと思っていない場合にはどれだけやっても全然できるようになりませんでしたし、今後もできるようにはならないんだろうなぁと思っています。

できるようにならなそうなことは回避策を探して用意して、できることはもっとできるようになる。
最近はそういうことを意識するようになりました。

できないことがあっていろいろ試している方は私以外にもたくさんいるかもしれませんが、ひとつの参考になれば幸いです。

ここまで見ていただきありがとうございました。
見ていただいた方にいいことがありますように。

*1:プログラミングです

*2:テクニカル分析や投資ツールのライブラリなんかの勉強をしていました

*3:luascala, goなんかも触ってみてました

*4:他にもお酒に強くなろうと思ってひたすら酒を飲みまくったこともあります