凸庵の生存戦略

とあるベンチャー企業でプログラマをやっていて発達障害(ASD)をもつ私の生存戦略や技術ネタなんかを書いていきます

自分の疲れに気づけない私の生存戦略

気づけば前回の投稿から4か月が経過していますね。その間、いろいろなことに忙殺されてグッタリ疲れ切っていました。 発達障害の特性なのか自分の性格なのかはわかりませんが、私は自分の疲れにかなり鈍感なようで、気が付いたら耳鳴りがやまないくらい疲れやらストレスやらが溜まってしまっているようです。   

せっかくなので今回は、自分の疲れについて私がどう対処しているのかを少し書いてみようと思います。

f:id:totsuan1545:20190724004321j:plain

疲れに鈍感ってどういうこと?

  • 朝起きて何とも言えない身体と頭の重さを感じる
  • 気づくと「寝たいなぁ」と思っている
  • お昼になってもお腹がへってない
  • 無性にとても辛い物が食べたくなる
  • 夜遅くになっても眠くならないけど、布団に横たわると1分もたたずに寝てしまう
  • 床にものが置きっぱなしきっぱなしになっている
  • 風呂に入らずベッドに横になってしまう

これは自分について研究した結果、私が「疲れている」と判断する症状の一部です。

・・・と、あたかも貴重な分析であるかのように書いてみましたが、おそらく自然に自分の疲れを自覚できる方にとっては「何をわざわざ書いてるんだろう?」と思うくらい普通な一覧なのではないかと思います。

しかし、私はそんなことに気づくまでに長い時間がかかってしまったのです。
これが自分の疲れに鈍感だと感じている理由です。

疲れに気づかなかった頃の生活

自分が疲れていることに気づかなかった若い頃は、体力の限界まで動いて、限界が来たら倒れるような生活をしていました。
「電池で動いていたおもちゃの電池が突然切れて止まってしまう」みたいなイメージですね。

当時はいろんなひとのお付き合いで飲み会やお出かけに繰り出して、体力をゴリゴリ削りながら生活していました。
まだ若く体力もあり回復も早かったのか、土日引きこもって自分が好きなゲームに没頭していれば心身ともに回復したように感じていました。

・・・そんな生活も長く続かず、うつ病にかかって長らく苦しむことになりました。

自分の助けになった一冊

長らく苦しんでいる最中、デールカーネギーの道は開けるという本を読み、自分にとって継続可能で楽な生き方のきっかけをつかみました。


amazonへのリンクになっています。気になる方は見てみてください)

本には合う合わないがあるので万人にとって合うわけではないと思いますが、私にとっては気づくことが多くとても助けになった一冊でした。
(そのうちこの本のレビューとかもじっくり書いてみたいですね)

うつ病から回復してから

この病気で失った体力というか何かのエネルギーは、完全に治ってからも元に戻ることはありませんでした。
体感的には、以前の6~7割くらいの活動しかできなくなっているのではないかと思います。

※ このあたりの感覚がものすごくうまく書かれているnoteがあるのでご参考までに note.mu

それまでと同じように体力がなくなるまで活動しようとすると、すぐに元気がなくなってしまい再発の恐怖におびえながら部屋でぐったりすることになりました。

本を読んだりして考え方を変えることで以前より受けるストレスは減りましたが、心身の体力というかエネルギー量はどうしようもありませんでした。

以前より弱くなってしまった私の生存戦略

ということで私は生活の仕方を変える必要に迫られました。

次に再発したら間違いなくもう復活はできないと思っていましたし、何よりあの辛い生活を二度と体験したくなかったので絶対に再発したくありませんでした。

まず最初に手を付けたのは、私にとってエネルギーを使う活動からなるべく距離を置くことでした。

  • 飲み会
  • 外出して遊ぶ会
  • 残業
  • 興味はないけど将来的に役に立ちそうな技術の勉強

どれも人付き合いや仕事をする上で重要なものだとは思っているのですが、自分を守るためにかなり避けるようになりました。

そうしてまずは使うエネルギーを減らし、細々と生きるところから始めました。

次に始めたのが自分自身の状態を注意深く観察することでした。
平常時の自分と比べて何かおかしいと思ったら、そこでギブアップして休息をとるよう心掛けるようにしようとしていました。

ところが、これが全然うまくいきませんでした。

そもそも平常時の自分の状況をそれまで意識したことがなかったこと、うつ病の時の感覚からするとだいたいいつも元気に感じるので、余裕をもって休息をとることができませんでした。

その結果家でぐったりしている時間が多くなっていましたが、絶対に再発させないぞという強い意志を持っていたので、何とか余力を残すことができていました。

そして現在

それから数年が経ち、冒頭に書いたような疲れの症状に気づくようになりました。

その(個人的には重大な)発見により、何とか自分の状況をモニタリングできるようになりつつあります。

最近では余力のギリギリを責めなければいけない状況に追い込まれることもありますが、ギリギリで何とかなっているかなと思っています。
とはいえ意識しないと自分の状況をモニタリングできないので、ついエネルギーを使いすぎてしまうので注意が必要かなと思っています。

エネルギーを使いすぎる状況がある程度繰り返されると、何のやる気も起きずただぼーっと過ごすような無気力状態が続くことが分かったので、今後はその対策に追われることになりそうです。

また、最近はシステム相手ではなく人を相手にする仕事をすることが多いためか、今までになかったタイプの疲れがどっと出てきています。

そのため、いままでとは違った方法で対処していかないとモニタリングがうまくいかないこともわかってきました。

最近では耳鳴りがずっと鳴っているような有様で、いままで感じたことがないような身体症状も出てきています。

今までの研究の成果を活かすなり捨てるなりしながら、これ以上よくない症状が出てくる前に私の生存戦略をバージョンアップしていく必要に迫られているなと感じています。

さて、うまくいくやら・・・。

クロージング

うつ病から復活して以来となる、自分としっかり向き合わなければいけない状況がやってきたなと感じています。

まあ何とかなるだろうと楽観的に考えつつ、ちょっとやばいなと感じつつな今日この頃です。

ままならない自分とうまく付き合っていかなきゃなと、改めて思い知らされますね。

ここまで見ていただきありがとうございました。
見ていただいた方にいいことがありますように。