凸庵の生存戦略

とあるベンチャー企業でプログラマをやっていて発達障害(ASD)をもつ私の生存戦略や技術ネタなんかを書いていきます

私が考える雑談のコツ

雑談って難しいですよね。 忘年会や新年会のシーズンはコミュニケーションに苦手意識を持っている人には辛い時間だと思います。

私は数分の雑談も辛いなぁと思うことが多いです。 なので無限に雑談を話し続けることができる人ってすごいと思います。

そんな私ですが、若いころよりは幾分か雑談する力がついてきていると思います。

ということで今回は普段雑談する際にいろいろ気を付けていることを書いていこうと思います。

会話している画像

想定読者と要点

以下のような方の参考になるかもしれません。

  • 人付き合いに苦手意識を持っている
  • 周りの人たちと話がかみ合わないことが多い
  • 雑談が辛い

要点は以下の通りです

  • 聞かれるまで自分の話をしない
  • 無理に話さなくてもいい
  • 相手の話に興味を持てそうなポイントを探す

それでは本編スタートです。

私の失敗パターン

昔の私は人とコミュニケーションをとることに強い苦手意識を持っていました。

特に雑談をするときに何を話せばいいのかわからなかったので、雑談タイムはとても苦痛でした。 ※ 今でも雑談には苦手意識を持っています・・・

過去よくあったパターンは

  • 自分のことばかりを話過ぎてしまう(若いころよくやっていました)
  • 黙りこんでしまう(何を話せばいいのかわからないので)
  • 相手にとってわけのわからない返答をしてしまう(自分としては気の利いたことを返したつもり)

といったものです。

失敗のループ

私は知っていることについての話題になるとつい話過ぎてしまうということがあります。

普段何を話していいのかわからな過ぎて、苦も無く話せる話題があるとついそこにしがみついてしまうからだと思います。

特に飲み会の席などでは、自分が話せる話題がそこにある安心感に浸りたくなってしまい、ついその話題についてずっと話してしまいます。。。

後日「自分ばかり話してしまった。これはいけないなぁ」と反省し、次回は「余計なことを話しすぎないようにしなきゃ!」と考えます。

すると次回の飲み会では相手の話にあいづちくらいしかせず、基本的には黙りこんでしまいます。。。

その後全然話さないのもよくないよなぁと反省し、次回は「もっと相手の話にリアクションして和やかな空気にしなきゃ!」と考えます。

もうお察しなルートですが、次回の飲み会では自分だけ意味を把握していて相手や周りの人が良くわからないような返答を繰り返して周りの人をポカーンとさせてしまいます。

私はこれを繰り返すことで自分のことがどんどん嫌いになっていき、どんどんコミュニケーションに苦手意識を持っていきました。

改善策

しばらくこんな有様でしたが、今ではこのころよりマシな方策を用意することができました。

  • 必要なこと以外話さない
  • 余計なサービス精神は捨てる
  • 聞き役に徹する

パッと見て不安になるラインナップですが意図を説明していきます。

必要がないことは話さない

余計なことを言ってしまい場を凍らせてしまうくらいなら、無理に話すことはありません。

私は相手と自分にマイナスの影響を与えないことがコミュニケーションをとるうえで大事なことだと考えています。

つまり相手とやり取りをして、相手に悪印象を与えなければコミュニケーション成功なのだと考えています。

何か自分からアクションを起こして、プラスの印象を与えようとしなくてもいいのです。

そのため、必要がなければ自分から話さないようにしておくのが安全だと思っています。

話さなければ無愛想な奴だと思われてしまいますが、一度相手にそう思ってもらえれば話さないことによりそれ以上印象が悪くなることはありません。

基本的には必要ないことを話さないようにし、聞かれたら答える。

私としてはこれが一番安全な方策だと思っています。

その後勝手がわかってきてから相手の話を聞いてみたり、自分から話してみるようにしていけばいいと思います。

悪印象が積み重なってむこうから嫌がらせをされるようにならなければそれでいいのです。

余計なサービス精神は捨てる

自分自身が一番直したかったことは、「周りの人がポカーンとしてしまうことを言わないこと」でした。

そもそもなぜこれをやってしまうのか考えたところ、何か周りの人たちが楽しくなるような面白いことを言おうと思ってしまうからではないかという結論になりました。

おそらくそう考えること自体は悪いことではないと思うのですが、 周りの人たちと自分が楽しいと思うポイントが根本的にずれているのでほとんど周りに伝わっていませんでした。。。

なので私は周りを楽しませようというサービス精神を捨てることにしました。

と言ってもいつも仏頂面しているわけではなく、少し考えて周りの人もわかるだろうと思うことは言ってみたり、いわゆる「お約束」なことはやっておくようにはしています。

※ 「お約束」とはダチョウ倶楽部の「おれも!おれも!」からの「どうぞどうぞ」みたいなネタのように、もはやテンプレートと化している流れに合わせることです。

自分が楽しい空気を発信することはほとんどできませんが、周りをポカーンとさせてしまうと周りの人にとってはマイナスな影響を与えてしまいます。

何も発信しなければ周りに与える影響はゼロなので、何も発信しないほうが周りの人にとっていいことなのだろうと思っています。

聞き役に徹する

周りの人をポカーンとさせてしまう発言が多いことから察するに、私は周りの人を楽しませる話し方がうまくないと思っています。

それでも誰かとコミュニケーションをとるために、相手に自分の分も話をしてもらってはどうかと考えました。

ひとは誰でも自分の話を聞いてもらいたいものですし、自分の話をしているときは楽しいものです。 私もそうですし、この記事を読んでくださってる読者の方もそうなのだろうと思います。

自分からガンガン話してくる人もいますし、自分からはあまり話さない人もいます。

私は特に自分からあまり話をしない人の話を聞くよう心掛けています。

自分から話せる人は私が意識しなくても話してくれるという理由もありますが、 一番の理由は私も自分から話すのが苦手なので相手が気楽に話せるようやれることがあるのではないかと思っているからです。

相手の話を聞くコツ

相手の話を聞くコツは、相手の話の中に自分が興味を持てることを見つけることです。

会話の始まりは「最近ハマってること」とか「最近行った旅行先」など、とりあえず質問してみるのが無難だと思います。

的外れな質問になっても相手と話す意思があることが伝わるので、相手も何かしら返答をくれると思います。
※ 好きなもの・ことについて聞くと相手も話しやすいのでおススメです

話している中でもし自分が興味を持てることを見つけたら「それってどういうこと(もの)なのですか?」とか「もしかして○○みたいなこと(もの)ですか?」のように、相手が具体的に話せるよう質問してみます。

すると相手はもう少し話してくれると思います。
それについてまた質問したり、自分の考えを少しだけ話してみて、気になったことを質問していけば立派な会話になります。

相手の話に興味を持てない場合、相手が話していることを深堀りしてみましょう。

最初は全然興味がなくても、その話題について好きだったり詳しい人が話してくれることは知的好奇心を刺激することが経験上多いです。

内容に興味はないけどこの人と会話を続けたいと思ったら、そのことに何も知らないフリをしてとりあえず深堀りしていってみるのがいいかもしれません。

それでも話がつまらなかったり、悪口や愚痴や暴言が多かったら無理してその人と話す必要はありません。

トイレなどを口実にして逃げちゃいましょう。

クロージング

基本的には無理に話さず、楽しませようともしない というお話でした。

さみしいようですが、できないものはできないのです。
ポジティブにあきらめて、他に自分ができることで代替するようにしてみましょう。

いろんなひとの話を聞くと、相手の話を聞ける人は少なくとも日本には足りていないようです。

人と話すのが苦手でも相手の話を聞けるようになれば周りの人のコミュニケーションをとっていくことができるようになります。

相手の話をうまく聞くためには色々なテクニックあります。 この記事に書ききれないので、また別の機会に詳しく書いていこうと思います。

ここまで見ていただきありがとうございました。 見ていただいた方にいいことがありますように。