凸庵の生存戦略

とあるベンチャー企業でプログラマをやっていて発達障害(ASD)をもつ私の生存戦略や技術ネタなんかを書いていきます

デフォルトを設定すると生きるのが楽になる

ASDの特性なのか自分の性格なのか、私は子供のころから選択肢が多い状態が苦手です。

選択肢が多いとどうしていいのかわからなくなり混乱してしまい、頭が真っ白になったり動けなくなってしまいます。

その対策として自分の中で「デフォルト」を設定するようにして生きてきました。

今回は自分の中のデフォルト設定について書いていこうと思います。

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想定読者と要点

以下のような方の参考になるかもしれません。

  • 選択肢が多い状況が苦手
  • 何をしていいのかわからず何もできなくなってしまうことがある
  • あいまいな質問をされるのが嫌い

要点は以下の通りです

  • 「とりあえず」実行することを決めておく
  • 判断に迷ったらデフォルトに任せる

それでは本編スタートです。

多くの選択肢から何かを選ぶのは疲れる

私が社会人になりたてのころ、今まで経験したことがないことについて何か行動をしたり、話したりすることがとても苦手でした。

まったく予期していないことを話しかけられた時にフリーズしてしまったり、同期と食事に行くときにどこに座ったらいいかわからずオロオロしてしまったり。

数秒時間をもらえれば何とか出来ることもあったのですが、話しかけられるたびに適切そうな答えを返すのは私にとって負担の大きい作業でした。

そのため、仕事をして家に帰るころには疲れ切ってしまっていました。
同期と食事やお出かけに行くとリラックスするどころか激しく疲れてしまう有様でした。

人によって程度は異なるのかもしれませんが、小さな判断を何度も繰り返していると私はとても疲れます。

ちょっとしたときに考えて判断して疲れ切る生活が嫌だったので、
試行錯誤を重ねて「自分の中のデフォルトを決めておく」という方法を編み出しました。

自分のデフォルトを決めておくとは?

自分にとってのデフォルトとは、一言でいうと「判断に迷ったときにとる行動」です。

例えば職場で「最近調子どう?」と聞かれたとします。

デフォルトを決める前の私であれば、「えーっと・・・」とフリーズしながら「自分は何について聞かれているんだろうか?体調?仕事の進捗?」などと考えてから返答を考えていました。

今の私の回答は「仕事はいい感じですよー」です。余裕がないときは「仕事の調子ですか?」と聞き返すこともあります。

職場で「調子どう?」のようにあいまいな質問が来た場合、仕事の進捗を答えるようにしています。

このように、あいまいだったり判断に迷ったときにとる行動を私は「自分のデフォルト」と呼んでいます。

「自分のデフォルト」があることで、判断に迷ったときにフリーズすることなく素早く返事できるようになります。 判断しなければいけないことの総量も減るため、一日の疲れもずいぶん少なくなります。

自分のデフォルトの作り方

作り方といっても特殊なはなにもありません。

自分が判断に迷いそうなシチュエーションを想像してみてください。

あるいは判断もしたくないような些細なことでも構いません。

例えば「調子どう?」と聞かれた時の返答だったり「土日何してるの?」への返答でもいいですし、
単純に毎日着る服をどうやって決めるかでもいいと思います。

それぞれの状況で、判断で迷うようならこうする!という行動やルールをあらかじめ決めておきます。

こうして決めた行動やルールこそ、私が自分のデフォルトと呼んでいるものになります。

いざ判断に迷う状況になったときには、臆せず自分のデフォルトに沿った行動をとってみましょう。

たったこれだけのことでコミュニケーションが少しだけ円滑になったり、一日の疲れが幾分か減ると思います。

実際に判断に困る場面に出くわしたら、その場をしのいだ後にその場面用の新しい自分のデフォルトを追加していくと種類が増えていってどんどん楽になっていきますよ。

クロージング

おそらくこの方法は私のオリジナルではないでしょう。

私と同じような傾向にある人であれば、呼び方は違えど同じようなものを自分で編み出しているかもしれません。

ここまで見ていただきありがとうございました。 見ていただいた方にいいことがありますように。