凸庵の生存戦略

とあるベンチャー企業でプログラマをやっていて発達障害(ASD)をもつ私の生存戦略や技術ネタなんかを書いていきます

長所を伸ばすかと短所を補うか選ぶなら長所を伸ばすほうを選ぶべし!

最近身内に不幸があったので全然ブログを書く気になれませんでした。
リハビリとしていつものフォーマットを無視して書きたいことを書こうと思います。

私は短所を補うのと長所を伸ばすのとでは長所を伸ばすほうが効果的だと思っています。

なぜなら、短所を補うより長所を伸ばすほうが圧倒的に楽しいからです。
楽しい方が効率よく上達するし、気持ちも楽ですし、将来的に長所が強力な武器になります。

短所を補うのも大切ではありますが、頑張ってもようやく人並み程度になるくらいです。
なのでやっていて凹みがちになるのでどうもつまらなくなってしまいます。
合間合間にやるべきだとは思いますが、短所を補っているばかりでは生きていてつまりません。

ゲームでもとんでもない弱点があっても一点だけものすごく強いキャラクターがとても好きで、そういうキャラクターばかり使っています。
そういう思考と指向を持っているので、私が思う自分の長所の探し方と伸ばし方について書こうと思います。

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私の長所の見つけ方

私がこどものころ、自分の将来は真っ暗なんだとずっと思っていました。

不登校で休んでいたから勉強もそんなにできなかったし、何か特別な技術を持っているわけでもありませんでした。
ただひとつだけ、プログラムについて勉強してみたいという気持ちがあっただけでした。

そのころからずっと自分の将来や周りの状況、今日あったほんの些細なことなんかをいつもぐるぐる考えていて、夜も考え事をしすぎていてまったく寝れない始末でした。
日中は当時好きだったズッコケ三人組*1なんかを読んで現実逃避してみたり、やけに難易度が高いゲームをやっていたりして過ごしていました。

それから数年後、何とか学校に入って実際にプログラミングを始めてみると自分にとても合っていることがわかりました。

  • アルゴリズムを考えている時間が楽しくてしょうがない
  • 他のひとが苦戦して作っているものを難なく作れる
  • 他のひとが継続して勉強できないことを苦も無く継続できる
  • バグ修正や難しい課題を解決することが楽しい

それまで生きてきてこんな楽しい思いをしたことがありませんでした。私にとってはゲームをやっているときよりも楽しい活動でした。

ちょっと考察

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プログラミングが自分にとってなぜこんなにしっくり来たのかをこの歳になって思い返してみると、私がこどものころからやっていたことが大きく影響しているのではないかと思い至りました。

考え込むことが苦じゃない

昔から考え込むことが日常だったので、アルゴリズムを考えるためにじっくり考えることがまったく苦ではありませんでした。
むしろ前向きなことを考えているので、将来について考え込むよりもずっと楽しいと感じていました。

この歳になるまでいろんな技術者を見てきましたが、じっくりと考えることが苦手だったり、考えることを放棄したり、よく考えず過去うまくいったことを適用するひとが思いのほかたくさんいることがわかりました。

苦もなくじっくり考えることができる というスキルは長所なんだなぁと最近気づきました。

試行錯誤が苦じゃないどころかむしろ楽しい

難しい実装やなかなか解決できない厄介なバグに直面した時、ひとつひとつ問題点や原因になりそうなポイントをつぶしていくことが私にとってはまったく苦ではありませんでした。
その結果解決できないとわかることもありましたが、それでも問題を解決するために試行錯誤することをめんどくさいと感じたことはありませんでした。試行錯誤すること自体がとても楽しいと感じるからです。

難易度が高いゲームを考えながらやっていたので、同じようなゲームをやっている感覚で試行錯誤しているからなのだと思います。*2

本を読むのが苦じゃない

昔から漫画や小説何かを延々と読んでいました。技術書もその延長線上で日常的に読むことができています。
初めてのジャンルはさすがに眠りかけながら読むことになりますが、それでもいいやと思って読み続けています。
なので新卒のころから毎月1万円以上本を買うことにつぎ込んで、ジャンルを問わず気になる本をバリバリ読み続けていました。*3

人によっては活字が苦手だったり、そこまでいかなくても本を読み続けることができないひとも結構いることが最近わかってきたので、これも長所なんだなぁと思っています。

私の長所の伸ばし方

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正直自分で長所を伸ばそうと思って伸ばしたことはほとんどありません。
楽しいと思ってやっていたらいつの間にか力がついていただけです。

面白そうだなぁと思う本を読んでみて、楽しそうだなぁと思ったものを作ってみて、興味があることをやっていただけです。
誰かに強制されたわけでなく、将来的に必要そうだから必死でやったわけでもなく、お金になりそうだからやったわけでもありません。

そうして15年ほどいろいろやってきて、気づいたら組み込みもWebのバックエンドもフロントエンドもできるようになっていました。

また考察

これに関してはあまり書くことはなくて、興味があることとか楽しいことをやっていればいつの間にか伸びているものなのだと思います。
将来的に必要になりそう と思って英語や未知のプログラミング言語を勉強したこともいくつかありますが、どれもまったく身になりませんでした。
いま役に立っていることは、そのときそのときで楽しいと思ってやっていたことばかりです。

そのときそのときで楽しいと思ったことを全力でやることが長所を伸ばす一番の近道なんだと私は思います。
自分が楽しいと思ったことを全力でやるのは最高に楽しいですよ。

あなたの長所は何ですか?

もしかしたら自分の長所が見つからなかったり、自分には長所なんてない!と思っている人もいるかもしれません。
この子には将来どうやって暮らしていくのかなぁ・・・なんて心配している親御さんもいらっしゃるかもしれません。

私が思うに、長所は好きなこと・興味があること・楽しいことの近くにあります。
そして、悪目立ちしている特徴の陰に隠れていると思います。 例えばひとによっては落ち着きがなかったり、自分に興味がないことには見向きもしなかったり、めんどくさがりでいつもさぼってばかりいたり。

しかし光の当て方を変えてみると、それまで悪いものだと思っていたことが、実はその人を特徴づける強烈な個性だったことに気づくと思います。

落ち着きのないひとは、フットワーク軽くいろいろなことにチャレンジするひとだと思います。
自分に興味がないことに見向きもしないひとは、わき目もふらず自分の目的を達成するひとだと思います。
めんどくさがりなひとは、無駄なことをしない効率的なひとだと思います。優秀な技術者はほぼ例外なくめんどくさがりです。

私の場合は考え込むクセやゲーム・読書に没頭しすぎること、没頭すると他のことがどうでもよくなることがこどものころからの短所でした。
たまたまそれらを有効に使う方法を見つけることができたので、昔短所だと思っていたことを今は長所として認識することができています。

もしかしたらあなたが自分の短所だと思っていることは、他のひとにはないものすごい長所なのかもしれませんよ。

クロージング

自分の長所はよくわかりませんが、自分の短所はたくさん見つかるものです。
なので自分の短所を数えているとどんどん暗い気持ちになっていくこともあります。

でも自分が好きだったり楽しいと感じることは短所の近くにあって、長所と短所は光の当て方でまったく変わってくるものだと思います。
自分の短所がプラスに生きる環境もあると思いますので、それが見つかるまでは自分が興味を持てることや楽しい感じることをひたすらやるのが良いと思います。
自分の短所が長所に化ける環境が見つかったとき、きっとそれまで楽しいと思ってやっていたことが爆発して思いもしない生き方をすることになると思いますよ。

私がそうだったので、この文章を読んでいるひともそうなる可能性は十分にあります。

ここまで見ていただきありがとうございました。
見ていただいた方にいいことがありますように。

*1:ちなみにうわさのズッコケ株式会社が一番好きでした

*2:実際ゲームよりも厄介なバグ修正のほうが楽しいと感じることが多いです

*3:学生のころはバイト代のほとんどを技術書につぎ込んでいました。5000円を超える技術書を買うのがホント辛いんですよねぇ・・・